NHK｢龍馬伝｣に三菱が大ブーイング!? 原因は汚すぎる岩崎弥太郎の描き方!?

福山雅治(ふくやままさはる=40)主演のNHK大河ドラマ｢龍馬伝｣に､三菱グループ関係者が苦々しい思いをしているという｡

原因は､三菱グループ創始者の岩崎弥太郎が､あまりに汚く描かれていること｡

この先のストーリーには､弥太郎が龍馬を暗殺しようとするシーンもあるそうで､三菱側は｢企業イメージが悪くなるのでは｣との危惧を抱いているよう｡

龍馬伝の放送前は､グループの創始者が準主役という扱いで登場することについて､OBや幹部の間でも期待する声が多かったそう｡

しかし､｢龍馬伝｣の中での岩崎弥太郎は､ボロボロに破れた服を着て､髪はボサボサ､歯はガタガタ｡

鳥かごを背負って売り歩く､最下層の武士として描かれている｡

しかも､回想シーンでは龍馬を｢いちばん嫌いな男やった｣とふり返ると､いわば龍馬の引き立て役のような存在｡

｢武士の最下層からのし上がった弥太郎だから､龍馬との対比で貧しく描かれるのはしかたない｡しかし､あそこまで極端に汚くする必要はないんじゃないかという声は三菱の中にある｣(三菱グループ関係者)

さらに､今後のドラマの展開を懸念する声も上がっているとか｡

NHK出版から出ている｢NHK大河龍馬伝前編｣には､先のあらすじが書かれている｡

だが､そこには弥太郎が龍馬を暗殺しようとするシーンもある｡

｢こんな話は聞いたことがない｡ドラマとはいえ､そこまでやる必要があるのでしょうか｣(三菱グループ関係者)

｢弥太郎のイメージがグループにどんな影響を及ぼすか心配です｡大河は視聴率が高いので､多くの人に間違ったイメージを定着させる危険性がある｡かといって視聴率が下がったら､てこ入れのためと､もっと刺激的な内容になってしまうかもしれないし……｣

ちなみに､龍馬研究の論文を多数発表している京都国立博物館考古室長の宮川禎一氏はこのように語る｡

｢脱藩前の龍馬については､史料もあまり残っていないので､弥太郎との接点も含め､フィクションを用いて作っていくのはしかたないでしょう｡ただ､脱藩後は史料も豊富に残っているので制約も多い｡物語が進むにつれ､あまり突飛な内容にはならないはずです｣

さて､今後の展開はどのようになっていくのだろうか?

また違った意味でも楽しみだ｡(古田鉄寿)